栄養士かめ子のブログ。 〜栄養学と食べ物とそのまわりの話〜

栄養士かめ子です。栄養学オタクの理系栄養士が、栄養学や食品の面白い話をするブログ。たまに、美味しいものの話。

野菜は生食が良いのか。

「野菜は加熱するとビタミンが壊れてしまうから生食が良い!」と言う話を聞くことがあります。それを聞くと、勿論生食も良いんだけど、加熱のメリットもあるよー!と言いたくなります。今日は、生食と加熱食のそれぞれのメリットとデメリットを語りたいと思います。

まず、生食について。やっぱり、メリットは野菜の栄養素をそのまま取れること!熱に弱いビタミンは、生食するのがやっぱり一番。また、みずみずしさは生食でしか味わえない!一方で、厚生労働省から「野菜は1日350g食べましょう!」と言われています。これを全て生食で摂取するのはかなりハードルが高い。ムシャムシャムシャムシャ…頑張って食べなければいけません。また、十分に洗浄されていない、野菜の生食による食中毒の話を聞くことがあります。

一方で加熱することのメリットは、かさがぐっと減るので、たくさん量を食べることが出来ること。こうすると、「1日350g」のハードルが一気に下がりますね!また、加熱することで殺菌できるので、安全性も向上します。腎臓疾患等で、カリウム制限がある方がいらっしゃいます。その方は茹でることで、食べることが出来る野菜の幅が広がります。一方で、熱に弱い栄養素や(加熱方法によっては)水溶性の栄養素は、生より減ってしまいます。しかし、減る栄養素は一部です。食物繊維やミネラル分は熱の影響を受けないものも多く、加熱して野菜のかさが減ることで、多く摂れるようになります。

結論。生食にも加熱食にもそれぞれメリットがある。野菜のビタミン、ミネラル、食物繊維を効率よく摂取するには、生食と加熱食を組み合わせることが大切。私のオススメは加熱食。生サラダばっかりは飽きてしまう。味噌汁を作るときに野菜の重量を測ってみると、加熱のメリットを一層感じます。ビタミンの加熱による損失が心配ならば、加熱時間を短くしてみるのも良いのではないでしょうか。生食、加熱食、それぞれで美味しく食べられる方法を知っていると無敵ですね!