アスリートをサポートする栄養士の日々。

スポーツ栄養士の日々の記録。

ヘム鉄と非ヘム鉄。

貧血などで、鉄の摂取についてお話しする時に必ずでてくる話があります。それは、「ヘム鉄と非ヘム鉄」。動物性の食品に含まれているのがヘム鉄、植物性の食品に含まれているのが非ヘム鉄で、ヘム鉄の方が吸収が良い、なんて話、聞いたことがある方もいるんじゃないでしょうか。

でも、ここで一つ疑問が湧いてきます。ヘム鉄の方が吸収が良いなら、貧血の人はヘム鉄を摂ればいいんじゃない?わざわざ非ヘム鉄が含まれる食品を摂る意味はなに?っていう疑問。私も、栄養士の学校の学生時代にこの疑問にぶち当たりました。

私が悩んだ結果、たどり着いた結論を記録しておきたいと思います。

 

確かに、鉄を効率よく摂ろうと思うと、ヘム鉄を豊富に含むレバーなんかを食べたら良いんです。でもね、食卓には、恐らく必ず野菜が並びます。味噌汁の具、主菜の付け合わせ、副菜。必ず野菜は何にしようかな〜?って考えると思うんです。そういう時に、非ヘム鉄を豊富に含む野菜を知っていると良い。効率は悪いにせよ、より豊富に含む野菜を選べば、少しであっても助けになります。それに、野菜に含まれるビタミンCは、鉄の吸収を促進する栄養素です。だから、知っているか、いないかの違いは大きいと思うんです。ほうれん草、小松菜、大豆製品、…。非ヘム鉄であっても、レバーよりは効率は悪いけど意味はあることを覚えておいて欲しいです。

 

最後に。貧血の原因は鉄不足だけではありません。他の栄養素の欠乏による貧血、胃切除による貧血、スポーツなどによる溶血による貧血、色々あるので、鉄を補っても治らない事もあることを忘れないで頂きたいです。