栄養士かめ子のブログ。 〜栄養学と食べ物とそのまわりの話〜

栄養士かめ子です。栄養学オタクの理系栄養士が、栄養学や食品の面白い話をするブログ。たまに、美味しいものの話。

「バランスの良い食事」とは?

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こんばんは、栄養士のかめ子です。写真は宮城に行った時に食べた、マーボー焼きそば。(今日の内容には関係ありません!)

Twitterやブログで「栄養バランス」という言葉を使うことが多くあります。栄養士でなくてもよく聞く言葉だと思いますが、でも、「バランスの良い食事」って何だろう?一番根本的なことを説明していなかったので、今日は説明したいと思います。

説明の仕方は色々あるのですが、今日は「エネルギー産生栄養素バランス」という観点から説明したいと思います。エネルギー産生栄養素バランスとは、エネルギーの元になる栄養素、つまりタンパク質・脂質・炭水化物のバランスのことで、厚生労働省が定める「食事摂取基準」の中で出てきます。生活習慣病の発症予防と重症化予防を目的とするもので、タンパク質・脂質・炭水化物を全体のエネルギーのうち何%くらいにすると良いのかが示されています。具体的には、

・タンパク質 13〜20%

・脂質            20〜30%

・炭水化物     50〜65%

です。タンパク質と炭水化物は1g=4kcal、脂質は1g=9kcalなので、これを元に食べた食事がこの幅に入っているか確認するのです。

例として、ごはん100gで考えます。食品成分表より、

・タンパク質 2.5g(×4=10kcal)

・脂質            0.3g(×9=2.7kcal)

・炭水化物     37.1g(×4=148.4kcal)

合計161.1kcalなので、バランスとしては、

・タンパク質 (10÷161.1=)6%

・脂質           (2.7÷161.1=)2%

・炭水化物    (148.4÷161.1=)92%

となります。白米のご飯だけでは炭水化物に偏っていることが分かります(白米だけで食べる人はなかなかいないと思いますが)。

今日紹介したのは、栄養バランスを考える指標の一つで、他にも指標はありますが、栄養士はこの様にして、献立のバランスを考えていくのです。

一つ、気をつけて頂きたいこととしては、病気等で食事制限のある方は、先生からの指示がこの範囲に当てはまらないこともあります。その場合は、もちろん先生の指示に従って下さい!

食品に含まれる栄養素は、パッケージに書いてありますし、野菜や果物の数値は食品成分表で調べることができます。食品成分表の数値はインターネットでも簡単に調べられます。私のおススメはグリコのページ。食品の重量を入れたら自動的に計算までしてくれます。

http://www.glico.co.jp/navi/index.html

是非一度、アクセスしてみて下さい。

日々の家庭料理で、エネルギー産生栄養素バランスを計算することは、栄養士でもさすがあまりにないと思います(笑)。ただ、「栄養バランス」がこの様にして計算されていることを知っていると、よく見る三角のグラフや三色の円グラフの成り立ちがより分かりやすくなるのではないでしょうか。