栄養士かめ子のブログ。 〜栄養学と食べ物とそのまわりの話〜

栄養士かめ子です。栄養学オタクの理系栄養士が、栄養学や食品の面白い話をするブログ。たまに、美味しいものの話。

新生児用ミルクとフォローアップミルクの違い。

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こんばんは、栄養士のかめ子です。カルシウムといえば、牛乳・乳製品。

昨日、9ヶ月〜1歳頃にスタートするフォローアップミルク についてまとめました。

eiyoushikameko.hatenablog.com

それに併せてという感じですが、今日は「新生児用のミルク」と「フォローアップミルク」の違いを説明したいと思います。

 

まず、「新生児用のミルク」ですが、ご存知の通り、お母さんの母乳の代わりとなるものです。赤ちゃんの栄養源はミルクのみ。つまり、ミルクだけで必要な栄養が全て摂れるようになっているのです。現在の粉ミルクは、食品会社での母乳の研究が進んでおり、母乳に近い成分になっています。以前は母乳の方が優れているという時代もありましたが、今は、どちらでもあまり変わらないんじゃないかな、と思っています。ただし、免疫に関わる成分などを豊富に含んだ初乳の役割は果たせません。

そして、「フォローアップミルク」です。これは、離乳食をサポートする目的で飲ませる食品です。6ヶ月頃から離乳食が始まり、9ヶ月〜1歳になると食べられる食品の種類や量が増えてきます。しかし、食べムラがあったり、離乳食だけではまだまだ量が少ないので、体の成長に必要な栄養を摂りきれないことがあります。そこで、足りない栄養をフォローアップミルクでサポートするのです。だから、フォローアップミルクは、全ての栄養をバランスよく含んでいるのではなく、離乳食で不足しがちな栄養素に特化して、栄養設計されているのです。また、新生児用ミルクはお湯で溶かして液体のまま飲ませますが、フォローアップミルクは、そのまま飲ませるだけでなく、料理に使うこともできます。

「どちらが栄養価が高いか?」というと、満遍なく成長に必要な栄養成分が全て入っているのは新生児用ミルクです。ただ、「それぞれの年齢に合っている栄養成分のミルクはどれか?」と言われると、新生児なら新生児用ミルク、1歳以降ならフォローアップミルクです。

ということは、離乳食が始まったばかりの6ヶ月ごろは、まだ離乳食からほとんど栄養が摂れないので、新生児用ミルクや母乳が適しているのです。

あと、「保護者が食べても大丈夫ですか?」と聞かれたことがあります。その年齢向けの栄養設計になっているので、大人が食べることは勧めはしませんが、特にアレルギーなどなければ体の害にはなりません。

液体ミルクの商品化が近いようですね。外出時の負担軽減や災害時の活用など、使い道は幅広いと思います。トラブルなく実用化されることを望みます…。