栄養士かめ子のブログ。 〜栄養学と食べ物の話〜

栄養士かめ子です。スポーツ栄養士を目指して勉強中。

1歳未満の赤ちゃんにハチミツを与えてはいけない件について、復習と補足。

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こんばんは、栄養士のかめ子です。こんな表示たまにみますよね…。

今年の春、生後6ヶ月の赤ちゃんが離乳食でハチミツを食べ、「乳児ボツリヌス症」で死亡した、という可哀想なニュースがありました。

「1歳未満の赤ちゃんにハチミツを与えてはダメ!」ということを保護者の方は知っている事が多いと思います。でも、もしその情報を聞いたことがなければ、なんとなく砂糖よりも健康的なイメージ(あくまでもイメージですよ)があるので、積極的に使ってしまうかもしれません。

今日はどうしてダメなのか、改めて説明したいと思います。

ハチミツの中には「ボツリヌス菌」という菌がいることがあります。そしてハチミツは製造工程で加熱をしない生ものなことが多いので、ボツリヌス菌はハチミツの中に入ったまま、消費者の手元に届くことになります。生のまま例えばヨーグルトにかけて食べると、菌がそのまま体内に入っってしまいます。また、ボツリヌス菌はとても熱に強い菌です。ご家庭で加熱しても簡単には死にません。仮にハチミツを加熱して食べたとしても、ボツリヌス菌は生きたまま体内に入る可能性が高いのです。

大人の体内にボツリヌス菌が入っても、体内で増殖できません。つまり、何も起きません。一方で、1歳未満の赤ちゃんの場合、体内に入ると腸管で増殖してしまい、乳児ボツリヌス症を発症するのです。

気をつけなければいけないのは、ボトルなどでで売っているハチミツだけではありません。ヨーグルトやお菓子などにもハチミツを使用しているものが多くあります。大抵そのような商品はパッケージに「ハチミツを使用しており1歳未満の赤ちゃんには与えないでください」という旨の表記があります。ハチミツを原材料に使用した加工品にはこの注意書きがないものもあります。スーパーでリサーチしたら、ハチミツそのものは必ず書いてますが、加工品には書いていないものも沢山ありました。表記がない場合には、2つの可能性が考えられます。

①食品事業者の表記のし忘れ。(あり得るのか、不明)

②ハチミツのボツリヌス菌を取り除く(又は殺菌する)工程があり、乳児ボツリヌス症発症のリスクがない。

注意書きがないと、原材料の欄だけでは見落とす可能性もありますよね(汗)。もし、ハチミツ入りの食品を間違えて食べさせてしまい、パッケージに注意書きが無い場合には、まずその食品会社に直接連絡して、聞いてみて下さい(答えてくれるのかどうかは会社によるので保証できませんが)。その上で、必要があれば、主治医に相談するのが良いと思います。

※注意書きがないなら、1歳未満の赤ちゃんに与えて良いと言っているのではありません!勘違いしないで下さい!!

 

この事に関連して、「妊娠中や授乳中にママがハチミツを食べてしまった」という相談を受けた事があります。ママの血液や母乳を通してボツリヌス菌が赤ちゃんに移行しないか、心配されたと思います。しかし、大人の腸管でボツリヌス菌は増殖できませんから、このケースで赤ちゃんがボツリヌス菌に感染することはありませんのでご安心下さい。

ただし、ママが糖尿病などで食事制限がある場合には、ボツリヌス菌以外の理由でハチミツ食べることを制限される場合がもあります。その時は主治医の指示に従って下さいね!