栄養士かめ子のブログ。 〜栄養学と食べ物の話〜

栄養士かめ子です。スポーツ栄養士を目指して勉強中。

プロテインは必要か?〜子供の場合〜

こんばんは、栄養士のかめ子です。

先日、こんなブログを書きました。

eiyoushikameko.hatenablog.com

一般の方向けに、プロテインの必要性を考えるブログを書くという話です。今日はその第一弾、「子供」の場合です。では早速!

 

ドラッグストアやスポーツジムの売店を見ると、沢山のプロテインに混じって、子供向けプロテインが並んでいます。売り文句としては「成長期に必要なビタミンやミネラルが摂れる」とか、「人工甘味料不使用」とか(子供だから人工甘味料を摂らない方が良いという訳ではないんですが)。

それを見ると、「うちの子もスポーツしてるから、プロテインを飲ませた方がいいのかな…?」という気分になってしまいますよね。あとは、部活でお友達が飲んでいるので、自分も飲みたい!とか。

 

ですが、結論から言うと、スポーツしているからと言って、〈プロテインは基本的には不要です!〉

 

まず、おさらいですが、プロテインはビタミン剤などと同じ「サプリメント」です。食事で栄養を摂りきれない時に、それを補う食品です。プロテインは一部のビタミンやミネラルが添加されたものもありますが、どの製品にしても、人間が生きていく為に必要な栄養素のうち、一部を切り取って配合したものです。増量用のものは除いて大抵、脂質・炭水化物は殆ど含まれていません。プロテインをに頼ってばかりいて、食事を疎かにしてしまうと、炭水化物や脂質の不足、逆にタンパク質や特定のビタミン・ミネラルの過剰が心配です。タンパク質の過剰は腎臓の負担となります。また、ビタミン・ミネラルも大人より子供は許容量が少ないものが多く、摂りすぎが心配です。

しっかり食事を摂れていれば、食事から必要なタンパク質(やビタミンミネラル)は摂取できるので、プロテインを摂取するは必要ありません。

 

すると、「食事では補いきれないくらい激しい運動をするなら、プロテインを飲ませても良いの?」という疑問が湧いて来そうですが、そういう訳ではありません。「成長期」の子供達に、食事だけでは栄養を摂りきれないくらいの激しい運動をさせると、返って発育に支障(貧血、疲労骨折など)を来す可能性があります。成長期の子供は、サプリメントに頼らなければいけない程の激しい運動はするべきでは無いと考える専門家もいます。

「食が細くて、3食の食事では栄養が足りません」という方もいらっしゃると思います。その様な場合も、プロテインで特定の栄養素だけを補うのではなく、間食を「補食」と考え、間食で食品から栄養を補うと良いと思います。ですが、まずはきちんと3食の食事を摂らせるということを忘れないで下さい。

 

話は逸れますが、「プロテインを飲むと背が伸びなくなると言いますが、本当ですか?」という質問を何度もされた事があります。ですが、そんな事はありません。プロテインはタンパク質で、薬とは違います。何かのドーピング薬物と混同されていると思います。まあ、プロテインを飲まなければそんな心配をする事もないんですけどね。

 

結論。スポーツをする子どもには、バランスの良い食事を食べさせて下さい。そうすれば、特にプロテインは必要なありません!

 

〈参考文献〉

厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2015年版)」

鈴木志保子「理論と実践 スポーツ栄養学」