栄養士かめ子のブログ。 〜栄養学と食べ物の話〜

栄養士かめ子です。スポーツ栄養士を目指して勉強中。

妊娠と葉酸。

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こんばんは、栄養士のかめ子です。いちごが好きすぎて、誘惑に負けました。ごめんなさい。デニーズのとちおとめミニパルフェ

いちごと言えば、先日、こんなブログを書きました。

eiyoushikameko.hatenablog.com

この中で、「葉酸は妊婦・授乳婦、妊娠を計画・予定している女性には付加量がある。」という事を書きました。今日は、この事についてまとめたいと思います。

 

まず、「葉酸」は、構造が複数種類あり、食事性の葉酸と、それとは構造の違うプテロイルモノグルタミン酸があります。実は、プテロイルモノグルタミン酸に比べて食事性の葉酸は体での利用率が低く、食品によって差がありますが、平均すると利用率は50%と言われています。食事摂取基準の数値は、これを考慮して食事性の葉酸の量として決められています。

 

では、付加量がある理由ですが、「妊婦・授乳婦」と「妊娠を計画・予定している女性」で分けて考える必要があります。

まず「妊婦・授乳婦」ですが、妊娠中は葉酸不足が原因の貧血が起こりやすくなること、また授乳中は母乳の中に葉酸が出て行ってしまう為に付加されています。具体的には、食事性の葉酸の推奨量は、

・妊婦     240μg+240μg/day

・授乳婦 240μg+100μg/day

(最初の240μgは妊娠の可能性のない20代・30代女性の推奨量)です。

次に、「妊娠を計画・予定している女性」ですが、妊娠前または妊娠初期に葉酸が不足すると、胎児の神経管閉鎖障害のリスクが高まることから付加があります。具体的には、妊娠の可能性のない20代・30代女性の必要量240μgに、

「プテロイルモノグルタミン酸で400μg/dayの付加が望ましい」

と言われています。プテロイルモノグルタミン酸として 400μg/dayという量は、食事性葉酸に換算すると、2倍の 800μg/dayという事です(驚)。結構な量ですね!食事摂取基準にわざわざ「プテロイルモノグルタミン酸で」と書いてあるということは、食事性の葉酸ではとても摂りきれないので、サプリメントや強化食品を取り入れてて下さいね、という事です。

 

なんでこの事をブログに書こうと思ったかというと、葉酸が一番必要な時期は、妊娠前や妊娠初期だという事を伝えたかったからです。よく、「妊娠が分かったので、葉酸サプリメントを飲みます!」という方がいますが、それでは遅いという事です。神経管閉鎖障害が起きるのは遅くても5週くらいまでです。妊娠前〜5週くらいまでに葉酸を摂って欲しいのですが、妊娠発覚した時にはその時期を過ぎていることも多いと思います。

ですので、妊活中の方は、妊娠前からプテロイルモノグルタミン酸の摂取がおススメなんです。

 

最後に、いつも書いている事ですが、妊娠に必要な栄養素は葉酸だけではありません。バランス良く食べることが大切です。

神経管閉鎖障害の全てを葉酸摂取で予防出来る訳ではありません。また、葉酸は過剰摂取て悪影響の報告もありますので、サプリメントの過剰摂取は控えて下さい。

 

長くなってしまいました。最後までお読み頂き、ありがとうございました!

 

〈参考文献〉

厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2015年版)」

・江澤郁子、津田博子「四訂 応用栄養学」(2014)