栄養士かめ子のブログ。 〜栄養学と食べ物とそのまわりの話〜

栄養士かめ子です。栄養学オタクの理系栄養士が、栄養学や食品の面白い話をするブログ。たまに、美味しいものの話。

減塩のために、家庭でも出来ること。

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 こんばんは、栄養士のかめ子です。いつかの味噌汁の写真。味噌汁と言えば、うちの母は、高血圧の傾向があり、食塩の摂取量に気を付けているため、味噌汁は具だけ食べて汁を残します。同じように、食塩摂取量に気を使っている方は多いのではないでしょうか。

今日は、高血圧と診断されたら、食事はどうやって減塩したらよいか、栄養士の立場でお話ししたいと思います。

 

 

日本人の血圧の現状

食事の話に入る前に、高血圧の人がどれくらいいるのか、簡単に説明したいと思います。

厚生労働省による平成28年の「国民健康・栄養調査」の結果を見ると、収縮期(最高)血圧が140mg以上の人の割合(20歳以上)は、この10年間で優位に減少しているものの、男性34.6%、女性24.8%と未だに高い数字です。

 

食事を減塩するための方法

それでは本題です。高血圧と診断されると、生活習慣の改善や投薬治療が指示されると思います。生活習慣の中でも特に食事の減塩について、気を付けたい点をまとめます。

高血圧治療ガイドライン2014によると、1日の食塩摂取量は6g未満が推奨されています。この食塩量で満足感がある食事にするには、工夫が必要です。具体的には、

①素材の美味しさを感じられる味付けにする

②出汁(昆布・かつお節・野菜・鶏ガラなど他にも色々)の旨味を生かす

胡麻や海苔など、風味のしっかりした食材を使用する

④香辛料(胡椒・唐辛子・スパイスなど)を効かせる

⑤酸味(酢・レモン果汁など)を効かせる

⑥汁物を具沢山にして、汁(液体の部分)の量を減らす

などです。

①~⑤は味付けの食塩の量を少なくしても美味しく食べることのできる工夫です。②については、以前のブログでも出て来ました。

eiyoushikameko.hatenablog.com

⑥については、汁物は、液体の部分に味付けをします。具沢山で液体の量が少ない味噌汁は、みその量が少なくても、しっかり味を付けることができるのです。

また、減塩ではないですが、「カリウムを多く含む野菜・海藻・果物などを積極的に摂取する」ことも大切です。カリウムと食塩に含まれるナトリウムは体内でバランスを取っており、カリウムはナトリウムの尿への排泄を促進するため、積極的に摂りたい栄養素です。ただし、腎臓に疾患がある方はカリウムの摂取制限があることが多いため、要注意です!

 

まとめ

高血圧は、糖尿病や脂質異常症と同様に、動脈硬化の原因になります。動脈硬化の結果、合併症を引き起こす恐ろしい病気です。早期発見し、軽度のうちに生活習慣を改善してほしいと思います。

また、今回は「減塩」に注目し家庭でできることを紹介しました。しかし、食事だけ見ても他にも出来ることがあります。その方の体格や生活習慣も関係するので、まずは医師や管理栄養士・栄養士に相談することをお勧めします。

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〈参考〉

厚生労働省平成28年の「国民健康・栄養調査」の結果」

・高血圧治療ガイドライン2014

・本田佳子「栄養食事療法の実習 第9版」(2014)