栄養士かめ子のブログ。 〜栄養学と食べ物の話〜

栄養士かめ子です。スポーツ栄養士を目指して勉強中。

「食事+運動」で生じるアレルギー症状・アナフィラキシーについて。

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こんばんは、栄養士のかめこです。暖かくなってきて、体を動かしたい気候になってきました。私も、お花を見に出かけては写真を撮って楽しんでいます。今日は、運動に関係する食物アレルギーの話をしたいと思います。少し前にテレビでも取り上げられていたので、ご存知の方もいるかも知れません。「食物依存性運動誘発アナフィラキシー」といいます。

 

 

食物依存性運動誘発アナフィラキシーとは

まず、一般的な食物アレルギーによるアレルギー症状やアナフィラキシーショックは、原因となる食品を口にすることで発症します。

しかし、「食物依存性運動誘発アナフィラキシー」はそれだけでは発症しません。原因となる食品を摂った後に、「運動」をすることで発症します。逆に言うと、運動のみでも発症しません。また、運動ではなく飲酒や入浴で症状を起こす場合もあります。

更に、「アナフィラキシー」と名前が付いていることから分かるように、軽い食物アレルギー症状にとどまらず、呼吸困難などに至り、血圧が低下しショック状態を起こすことが多いという特徴があります。また、乳幼児期に発症した食物アレルギーは成長とともに完解することもありますが、食物依存性運動誘発アナフィラキシーは完解しにくいと言われています。

 

発症年齢

食事と運動の両方の条件が成立しないと発症しないため、乳幼児期に分かる食物アレルギーとは違い、10代以降で発症する、または食物アレルギーを持っていることに気付くことが多いようです。例えば小学生の場合、昼食後の昼休みの時間や、午後に体育の授業がある場合に症状を起こすことがあるようです。また、大人になってからの発症も聞いたことがあります。

 

原因となる食品

原因となる食品は、小麦・甲殻類・果物などが多いと言われていますが、他の食品でも発症します。あいまいな情報で申し訳ありませんが、私が聞いたことがあるケースの原因食品は、乳か大豆のどちらかでした。

 

症状が起きるのを防ぐ方法

前述の通り、食事と運動の両方の条件が揃わないと症状は現れません。初回の発症を防ぐ方法ではありませんが、2回目以降は、

・原因の食品を摂ったら、その後2時間(可能なら4時間)運動しない

・運動の前に、原因の食品を摂らない

この2点を守れば防ぐことができます。医師の判断になりますが、必ずしも運動を禁止する必要はありません。また、医師の指示のもとエピペンを処方される場合もあるようです。

 

まとめ

今日のブログは「こんな食物アレルギーもあるんだ!」ということを、広く知って欲しいと思い、書きました。食物アレルギーの一種なので、だれでも発症する可能性があります。だから、一般の方にも知っていてほしいと思いました。

実は、2010年頃に大きな話題になり健康被害が多数報告された、小麦加水分解物含有石鹸の使用による小麦アレルギーもこのタイプの食物アレルギーだそうです。

学校等で子供が発症した場合には、先生や保健室の先生が適切な対応をしてくれると思います。しかし、前述の通り、大人になって初めて症状が出ることもあります。アナフィラキシーかもしれないと感じた場合には、気づいた方がすぐに救急車を呼んで下さい。

今日は少し怖い話でした。最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

 

〈参考〉

・日本栄養士会「2016年度版 管理栄養士栄養士必携」(2016)

・株式会社明治 ウェブサイト(2019/4/10閲覧)