栄養士かめ子のブログ。 〜栄養学と食べ物とそのまわりの話〜

栄養士かめ子です。栄養学オタクの理系栄養士が、栄養学や食品の面白い話をするブログ。たまに、美味しいものの話。

タピオカの原料には毒がある。

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こんばんは、栄養士のかめ子です。最近、またタピオカが流行ってますね~。私も大学生の頃はよく飲んでいました。今でもあのモチモチの食感は好きで飲みたいとは思うのですが、糖質の塊なので間食には向いていないと思って、我慢しています。今日はそんなタピオカの話です。

 

 

タピオカは何からできているのか

少し前にTwitterで、「タピオカはタピオという生き物のカ(卵)だ」という説が流れていました。タピオカ人気のせいでタピオのメスが乱獲されているらしいです。本当に信じている人が多数いて面白かったのです。皆さんは本当は、タピオカが何で出来ているのか知っていますか。

実はタピオカは、「キャッサバ」という芋から取り出したデンプンを粒状にしたものです。デンプンなので糖質です。片栗粉やコーンスターチと同じですね。これに甘いミルクティーを注いだタピオカミルクティーは糖質の塊ですよね。

 

キャッサバの毒

実はキャッサバ芋には有毒な「青酸配糖体」が含まれています。なので、獲れた芋をそのまま食べることはできません。無毒化の工程を経てデンプンだけを取り出し、タピオカに加工しているのです。

 以前話した、青梅の「アミグダリン」も青酸配糖体です。

eiyoushikameko.hatenablog.com

 

なぜ有毒な植物を食べるようになったのか

今や大人気で行列に並んでまで飲む人もいるタピオカです。ですが前述の通り、元は有毒で人間が食べることのできない植物。それを初めて食べようとした人は凄いと思いませんか。そこまでして食べようとしたのはどうしてなんでしょうか。

ここからは私の想像です。炭水化物は人間のエネルギー源です。ご飯、パン、パスタ、他にも色々・・・、全て炭水化物です。原産地の人々は、どうしてもこのキャッサバという芋から、デンプンを取り出して食べなければいけない状況になったのではないでしょうか。飢餓か食物の不足か、または生命力の強い作物だったため育てやすかったのか、理由は分かりませんが。もしかしたら、偶然毒抜きの方法を見つけ、それ以来食用されるようになったのかもしれませんね。

 

まとめ

タピオカの元となっている植物には毒があるということ、驚かれた方もいるかもしれません。ですが、流通しているタピオカはきちんと毒抜きされたものですので安全に食べることができます。安心して下さい。

とはいってもこのタピオカブーム、栄養士としてはちょっとう~ん、と思います。高校生とか健康な若い子が飲む分には仕方ないのかな。激しい運動後などは、糖質の補給が必要なので良いかもしれませんが、大人が日常での間食にするには注意が必要だと思います。とはいっても、私も栄養士になるまでは、よく飲んでいたので人のこと言えないんですけどね!

 

〈参考〉

・細貝祐太郎、松本昌雄、廣末トシ子「新食品衛生学要説 2014年版」(2014)