アスリートをサポートする栄養士の日々。

スポーツ栄養士の日々の記録。

たらこはプリン体が多いのか。

f:id:eiyoushikameko:20190611153140j:plain

こんばんは、栄養士のかめ子です。いつかのおかず、人参の千切りのたらこ和え。プチプチ食感がとても美味しかった。ところで、たらこって、プリン体の多い食品のイメージを持つ方、多いのではないでしょうか。

 

 

プリン体とは

プリン体には食事由来で体内に取り込まれるものと、体内で作られるものの2種類があります。プリン体は肝臓で分解され、尿酸が生成されます。体内の尿酸が一定量を超え、血清尿酸値が7.0mg/dLを超えると高尿酸血症と診断されます。尿酸の結晶が関節内に析出すると激痛を伴う発作を起こし、これを痛風と言います。

 

プリン体が多い食品

 「高尿酸血症痛風の治療ガイドライン第3版」より、プリン体が多い食品を紹介すると、

〈とても多い 300mg以上/100g〉

・鶏レバー

・マイワシの干物

・イサキ、フグ、タラの白子

・アンコウの肝

〈多い 200~300mg/100g〉

・豚レバー

・牛レバー

・カツオ

・マイワシ

・大正エビ

・マアジの干物

・サンマの干物

〈少ない 50~100mg/100g〉

・ウナギ

・ワカサギ

など

〈とても少ない 50mg以下/100g〉

・コンビーフ

・魚肉ソーセージ

など

 

あれ?前書きで出てきた「たらこ」は出てきませんでした。たらこのプリン体含有量を調べてみると、「120mg/100g」のようです。ガイドラインに当てはめてみると、多いとは言えないけど少ないとも言えない量であることが分かりました。

 

厚生労働省のHPを見てみると

たらこはとてもプリン体が多いイメージがありますが、プリン体の含有量がたらこよりもっと多い食品もあることが分かりました。

一方で厚生労働省のHPを見てみると、この様な記述を見つけました。

「一般的にレバー・イクラタラコなど細胞数の多い食品には多く含まれ、アルコール飲料ではビールに多く含まれています。」

ここでは、たらこはプリン体の多い食品の代表のように書かれているんですよね。たらこにプリン体が少なくないのは事実ですが、実際のプリン体含有量と少しずれがあって、混乱しそう。

 

実際は注意したほうが良いのか

たらこのプリン体含有量と他の食品との比較が分かりました。では実際は尿酸値が上がってきたら、たらこの摂取量に注意したほうが良いのでしょうか?

何度もこの話をしているので、もうお気づきの方もいるかもしれませんが、ここまで、全て「食品100g当たり」で比較してきました。たらこはとても塩辛い食品です。1食で100gも食べることは考えにくいです。ということは、たらこを食べることによる現実的なプリン体の摂取量は、もっと少なくなると考えられます。

ただし、他の食事内容や尿酸値の程度によっては、少量のたらこであっても制限する必要がある場合も考えられます。実際に制限するかどうかは、主治医や管理栄養士に相談して下さい。

 

まとめ

ここまでたらこについて書いてきましたが、明太子もほとんど同じ数字ですので同じと考えて下さい。意外な結果に驚かれた方もいるかと思います。

余談ですが、干ししいたけや高野豆腐、海苔なども100g当たりで考えると、プリン体200mg/100g以上と「とても多い・多い」に含まれる食品です。ですが戻して使うので実際の使用重量が少なかったり、一度に食べる量が少ないので制限する必要があまりない食品です。

プリン体・尿酸値については、以前飲酒との関係をまとめました。こちらも宜しければご覧ください↓。

eiyoushikameko.hatenablog.com

 

〈参考〉

・菅野義彦、恩田理恵、金原桜子「痛風高尿酸血症の安心ごはん」(2019)

厚生労働省 e-ヘルスネット ウェブサイト(2019/6/17閲覧)

・食品中プリン体含有量および塩基別含有率の比較(帝京大学

https://www.jstage.jst.go.jp/article/gnam/39/1/39_7/_pdf