アスリートをサポートする栄養士の日々。

スポーツ栄養士の日々の記録。

妊娠とビタミンA。

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こんばんは、栄養士のかめ子です。いつか食べたうなぎ。そういえば、妊娠中はうなぎの食べ過ぎに注意しましょうと、よく言われます。今日はこのことについて説明しようと思います。

 

 

妊娠中のビタミンA

ビタミンAはお腹の中の胎児の発育に必要な栄養素です。しかし体内で合成できない為、母体から胎児に供給されます。胎児への供給を考えて、非妊娠時の推定平均必要量・推奨量に対して、妊娠後期には付加量が定められています。

一方で、妊活期・妊娠初期(妊娠3カ月以内)の継続的な動物性のビタミンA(レチノールなど)の大量摂取により、胎児の奇形を生じるという報告があるため、注意勧告が出されています。

 

植物性のビタミンAは?

特に妊活期・妊娠初期には、動物性のビタミンAの大量摂取に注意が必要なことを説明しました。では、植物性のビタミンAはどうでしょうか。植物性のビタミンAとは、β-カロテンなどのことを指します。β-カロテンは体内でビタミンAが不足するとビタミンAに変換されるため、「プロビタミンA」と呼ばれています。β-カロテンは過剰摂取による障害は知られておらず、特に制限はありません。

前述の通り、ビタミンAは胎児の発育には欠かせない栄養素である一方で、妊活期・妊娠初期には動物性のものは大量摂取に注意がいります。つまり、この時期は緑黄色野菜等でβ-カロテンを摂り、必要量を満たすことが大切です。

 

レチノールを多く含み大量摂取に気を付けたほうが良い食品

では、具体的にレチノールを多く含むため、大量摂取に注意が必要な食品には、どんなものがあるのでしょうか。よく挙げられる食品には、

・レバー類

・うなぎ(勿論肝も!)

があります。また、ビタミンAを含むサプリメントにも注意が必要です。

最近、妊活期・妊娠期の女性向けのサプリメントがあります。葉酸以外は必ずしもサプリメントが必要だとは思いませんが、一応、あるサプリメントの成分を確認してみました。やはり、ビタミンAはβ-カロテンとして添加されていました。

 

まとめ 

妊娠中のうなぎの食べ過ぎに注意が必要な理由、ご理解いただけたでしょうか。以前、妊娠と葉酸の話をした時にも書きましたが、妊娠に気づいてから注意するのでは遅そうです。妊娠を意識し始めたときから、ビタミンAのことは頭に入れておく必要がありそうです。

もう一つ、妊活期・妊娠初期に注意が必要な栄養素として「葉酸」の話を以前しました。こちらの話も併せてご覧ください。

eiyoushikameko.hatenablog.com

最後に・・・。今回も少し参考にしたこの本。妊娠中とその後の育児の栄養に関する情報が満載です。一般の方向けというより、栄養士が読む参考書という感じで字が多いですが、とても参考になるので紹介します。

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〈参考〉

厚生労働省「妊産婦のための食生活指針」

厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2015年版)」

・江澤郁子、津田博子「四訂 応用栄養学」(2014)

・堤ちはる、土井正子「子育て・子育ちを支援する 子どもの食と栄養」(2018)