アスリートをサポートする栄養士の日々。

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「レモン◯個分のビタミンC」の話。

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こんばんは、栄養士のかめ子です。いつかのサラダ。以前ブログにも書きましたが、国産レモンを買ってきて、皮ごと薄くスライスしたレモンをサラダに入れるのが好きです。今日はレモンの話をします。

 

 

レモン〇個分のビタミンC

清涼飲料水などの表示で、「レモン〇個分のビタミンC!」というような表記をよく見ませんか。この表記を見ると、レモンはビタミンCが多そうだし、レモン〇個分のビタミンCってことは、たくさん入っているんだな、という気分になると思います。

本当にビタミンCが多く摂れるのか、レモンのビタミンCについて調べてみました。

 

レモン1個分のビタミンC

調べてみると、清涼飲料業界では、この表記にはガイドラインがあることが分かりました。全国清涼飲料連合会のHPを見ると、

清涼飲料水に添加されたビタミンC量をレモン果実の個数により表示する場合には、レモン果実1個当たり 「20mg換算」を基準とすることが適切である。 (参考)当該表示の例示 「レモン○個分のビタミンC配合(果汁換算)」

 つまり、「レモン1個=ビタミンC20mg」として計算していることが分かりました。

 

具体的に計算してみる

1つ例を挙げてみようと思います。サントリーさんの「C.C.レモン 500mL」では、1本でビタミンCが1000mg含まれています。

1000(mg)÷20(mg)=50(個)

つまり、1本当たりレモン50個分のビタミンCということになります。商品のラベルに記載してある数字と一致しています。

 

ビタミンC20mgは多いのか

「ビタミンC20mg」この量は多いのか、少ないのか、考えてみました。食事摂取基準を見てみると、20代女性の推定平均必要量・推奨量は、

・推定平均必要量 85mg/1日

・推奨量     100mg/1日

でした。つまり「レモン4~5個のビタミンC」との記載があれば、1日に必要なビタミンCを摂取できることが分かりました。

また、健康な人が過剰に摂取しても摂りすぎた分は尿中に排泄されるため、耐容上限量は定められていません。

 

気を付けたいこと

清涼飲料水等で必要なビタミンCを補えることが分かりましたが、栄養士としては安易に勧められません。

まず、清涼飲料水には糖質が大量に入っています。しかも単糖類や二糖類といった消化吸収の早い糖質が殆どです。これを飲むと、大量の消化吸収の良い糖質が体内に一気に入ってくるので血糖値が急上昇することが考えられます。

また、生きていくのに必要な栄養成分はビタミンCだけではありません。野菜や果物からビタミンCを摂るのであれば、他の必要なビタミン・ミネラルも同時に摂取できるのに対し、清涼飲料水等ではビタミンC以外のビタミン・ミネラルは摂取出来ません。

この様な理由で、ビタミンCが豊富だからと言ってで清涼飲料水から摂取しようとすることはお勧めできません。

 

まとめ

以前、「レタス〇個分の食物繊維」について調べました。

eiyoushikameko.hatenablog.com

この時の記憶があり、実は大した量のビタミンCではないのではないかと疑っていたのですが、そうでもなかったです(笑)。

ただし、レモンは酸っぱいのでビタミンCが多いイメージがありますが、レモンよりビタミンCを多く含む果物もあり、レモンが特別に多い訳ではないことは知っておいても良いと思います。

最後に、以前、みかんのビタミンCを基準にしているのをTVで見たことがあります。ブログにも書きましたが、これは何でみかんと比べていたんだろう・・・?

eiyoushikameko.hatenablog.com

 

〈参考〉

・一般社団法人 全国清涼飲料連合会 ウェブサイト(2019/7/1閲覧)

厚生労働省 「日本人の食事摂取基準(2015年版)」