アスリートをサポートする栄養士の日々。

スポーツ栄養士の日々の記録。

本の感想「ゲノム編集の衝撃」

こんばんは、スポーツ栄養を勉強中の栄養士のかめ子です。 8月なのに秋めいてきて、慌てて夏野菜を使ったりしている私です。数日前はとうもろこしご飯を作りました。

今日は本の紹介です。NHK「ゲノム編集」取材班『ゲノム編集の衝撃』という本です。

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読んだきっかけ

この本はTwitterで紹介している方がいて、それで読んでみようと思いました。

最近ゲノム編集という言葉はよく聞くようになりましたが、それが食品と関係あるのか?と思う方もいるかもしれません。ですが、実際は人間が食料とする動物・植物についてもゲノム編集の研究が行われており、食品とも大いに関係があります。日本でゲノム編集食品はまだ流通するには至っていませんが、遺伝子組み換え食品があるのと同じように、ゲノム編集食品が市場に並ぶ日も来るかもしれません。

私は仕事で、栄養士として一般の方に遺伝子組み換え食品に関する質問をされた経験が何度もあります。ゲノム編集食品に関して一般の方から聞かれる日が来ることが想像されます。それでこの本を読んでみようと思いました。

 

読んだ感想

ゲノム編集のことを完全に理解できているとは言えないので、さらっと書きます。

ゲノム編集の技術を応用していく先は、①医療と②食品の2つに分けられるのかなと思いました。まず、医療は比較的受け入れられやすいと感じます。現在の医療で不治の病が治る・改善するなら、ゲノム編集による治療を受けたいと感じる方も多いと思います。もし自分が、と想像しても、治療を受けたいと思います。

問題は食品です。ゲノム編集食品は遺伝子組み換え食品と同等に扱うか、それとも別にルールを設けるのか、または一般的な食品と同等に扱うか、という所が難しいところだと感じます。

・自然界の突然変異と同じ。実際に自然に突然変異したウシを交配し品種改良した「ベルジアン・ブルー種」というウシも存在する。

という意見がある一方で、

・突然変異の頻度が自然界と全く異なるので不自然。

この様に考える人もいます。

それに(私の考えですが)、食品の知識に乏しい一般の方は難しい議論云々の以前に、遺伝子組み換え食品と同様に、「何となく不気味」「周りの人がよく分からないけど危険だと言っていた」という感じで避ける未来が想像できます。

世界的な食糧危機などの世界的な問題について、ゲノム編集が解決の糸口になるかもしれないとも言われています。本当にゲノム編集食品が流通するなら、それを買う一般の消費者の方々に、ちゃんと理解してもらい安心してもらう必要があると感じます。

 

気難しいことを書きましたが、本の中で紹介されている研究の内容にはワクワクしました。私の知らない世界を覗き見出来た気がするし、日本人としては見逃せない、ゲノム編集とiPS細胞の関りも出てきます。ノーベル賞の行方は、というのも気になる話でした。

 

まとめ

とりあえず、栄養士・管理栄養士等の食品の専門家は、市場に並ぶ(か分かりませんが)前に、ゲノム編集食品のことをちゃんと勉強しておこうよ!って思っています。セミナー・勉強会なども開催されています。以前、東京大学で行われた一般向けのセミナーに参加しましたが一般向けなので簡単に分かりやすく説明されていましたし、栄養士は生化学を勉強しているので理解できると思います。専門家の話を直接聞ける数少ないチャンスですし、肉厚マダイや毒のないじゃがいもの話、とても面白かったです。

今回紹介した本も、NHKの番組で放送されたものを元に執筆されています。一般向けですし、専門知識のない私にも読めました。食の専門家は勿論、一般の方でも興味がある方は是非読んでみて下さい。