こんばんは、スポーツ栄養を勉強中の栄養士のかめ子です。先日作った白菜のクリーム煮。大きな白菜を丸ごと買ってきたので、今シーズン初めて作りました。寒い時期の料理のイメージなのは私だけでしょうか。主菜にするか、副菜にするか、主菜にするなら肉や魚は何を入れるかで味が変わって、それぞれの美味しさがあります。この日は、豚肉を使いましたが、美味しかった・・・。豚肉好き・・・!
今日は昨日の話の続きです。
ヘム鉄が含まれる食品
昨日はこんな話をしました。
食品に含まれる鉄にはヘム鉄と非ヘム鉄があり、ヘム鉄は比較的吸収率は高いと言っても、吸収率が悪いという話でした。
あと、念のためですが、卵は非ヘム鉄です!教科書などでも間違っていることが多いので、お気をつけください。
ヘム鉄が含まれる食品は肉や魚、と書きました。ですが実は、肉や魚の中でも鉄を豊富に含む食品は限られています。
鉄を豊富に含む肉
皆さんの中には、肉は牛肉・豚肉・鶏肉など何でも、鉄を含んでいるというイメージをお持ちの方もいるかもしれません。ですが、これは間違いです。
鉄が豊富なのは、部位による差がありますが牛肉、そして豚肉・鶏肉についてはレバーのみです!
鉄を豊富に含む肉の問題点
肉の中で鉄を豊富に含む部位が限られていることが分かりました。更に、栄養的にも実際にクライアントさんに提案することを考えても、問題点がいくつもあります。
・牛肉は比較的値段が高い
・レバーのお惣菜を買うなら良いとしても、自宅でレバーを調理したことがある人は少ない
・レバーは嫌いな人が多い(私も嫌い)
・牛肉は飽和脂肪酸が多く、鉄源を牛肉ばかりに頼るのはお勧めできない
・豚肉や鶏肉も栄養的特徴が違うので食べて欲しい
・レバーはレチノール(ビタミンA)が相当多く、継続的に沢山の量を食べることはお勧めできない
パッと思いつくだけでも、こんなにあります。お金のない大学生アスリートに、牛肉を頻繁に食べて鉄を摂ってね!とは、正直言いにくいです・・・。
鉄を豊富に含む魚
次は魚の話です。魚は身の色がはっきり違うので、肉より鉄の多いor少ないが分かりやすいかも知れません。
鉄が多い魚としてよく挙げられるのは、カツオやマグロです。またその他、青魚(サンマ・アジ・サバなど)にも豊富です。一方で白身魚には殆ど含まれていません。
鉄を豊富に含む魚の問題点
魚も、どんな種類でも鉄が摂れる訳ではないことが分かりました。そして、魚にも問題点かあります。
・肉より値段が高い傾向にある
・魚を調理できない人もいる
・調理不要な刺身や寿司もやっぱり値段が高い
この様に、魚で一番ネックになるのは値段だと思います。また、肉よりも調理に手間がかかり、いきなり自炊しろと言われても、美味しく仕上がらないかも知れません。
続きは次回。次回で完結するはず・・・!