アスリートをサポートする栄養士の日々。

スポーツ栄養士の日々の記録。

ひじきは鉄分が豊富なのか・・・?①

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こんばんは。アスリートの食事をサポート中!の栄養士のかめ子です。昨日はひじきのカルシウム含有量の話を参考に、「乾物のトリック」について書きました。過去にも乾物の栄養価の話は何度も書いていますね・・・。

eiyoushikameko.hatenablog.com

ひじきというと、まずは煮物のイメージがありますが、私はその次にふりかけ・混ぜご飯を思いつきます。

九州の方は知っている方が多いかもしれませんが、太宰府天満宮に行くときなどに私は必ず買ってくる、「梅の実ひじき」という梅とひじきのふりかけがあります。梅の実がカリカリで酸っぱく小さいころから大好きなご飯の友です。めちゃくちゃごはんが進みます・・・!

 

話を戻しますが、今日は昨日に引き続きもう一つ、ひじきの話をしたいと思います。

 

皆さんは、ひじきに豊富に含まれる栄養素というと、何を思いつきますか・・・?素直に(⁉)「鉄!」と答えてくれる方と、「ひっかけ問題だな~!」と感じる方に分かれるのかもしれません。

というのは、実は最近、ひじきの鉄の含有量の分析値が大きく変わりました。というか、同じ乾燥ひじきでも、食品成分表には2種類の値が掲載されるようになりました。具体的には、

・ひじき/ほしひじき/ステンレス釜

・ひじき/ほしひじき/鉄釜

の2種類です。

 

今まで鉄が豊富に含まれる食材として、重宝されてきたひじきです。ですが、最近流通しているものの多くは、鉄があまり摂取出来ないことが分かりました。原因は、「加工に使用する調理器具の変化」です。

もう書いてしまいましたが、以前は鉄釜で加工されていたひじきでしたが、最近はステンレス釜での加工が主流です。鉄釜を使っていた頃は鉄釜の鉄がひじきに移行していた為、ひじきは鉄が豊富に摂取出来る食材でした。しかし、現在のステンレス釜で加工されたひじきは鍋からの鉄の移行がないので、鉄が豊富だとは言えない分析結果となりました。具体的な数値は、

・ひじき/ほしひじき/ステンレス釜 6.2mg/100g

・ひじき/ほしひじき/鉄釜     58.2mg/100g

この様に約10倍の差があります。昨日のおさらいですが、ほしひじきの1度に使う量は1人当たりで多くても5g位だと思います。

食事摂取基準によると鉄の推奨量は、月経のある20代女性で、

・10.5mg/1日

です。これらの数値を比べると、ひじきが大きな鉄の摂取源にならない事が分かると思います。

 

鉄不足を起こしやすい人というと、女性のイメージが強いと思います。ですがアスリートの場合、鉄の必要量が多くなり、鉄不足は男女関係なくの問題になります。鉄が豊富な食材は限られており、「どうやって鉄の必要量を確保するか?」というのは大きな問題の一つです。

そんな中で最近、未だに「鉄が豊富な食材と言えばひじき!」と思っている一般の方が多いのでは?と感じる事があり、今回まとめてみました。

 

〈参考〉

厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2015年版)」

文部科学省日本食品標準成分表2015年版(七訂)」