こんばんは。アスリートの食事をサポート中!の栄養士のかめ子です。
めっちゃ久しぶりの投稿になりました・・・!言い訳は特にありません!
写真は、最近直売所で見つけた、「茎ブロッコリー」という野菜です。「スティックセニョール」という名前の方が有名かも知れません。
さて、本題ですが、ブロッコリーは一切関係ありません!
先日、ひじきの鉄分について解説するブログを書きました。
加工方法が変わったことで、ひじきの鉄の含有量は大きく減ったという話でした。
アスリートのサポートをしている為、セミナー・講習会などによく参加しています。アスリートと鉄不足は切っても切れない関係で、鉄の摂取が話題になることは多いです。その中で、「ひじきの鉄の含有量」については、もう一つポイントがあることに気づきました。前回と内容が被りますが、説明します。
鉄を豊富に含む食品としてよく挙げられるものには、
・肉や魚の一部
・緑黄色野菜の葉物
があると思います。これらの食品と共にひじきも挙げられていることがあるのですが、先日、このような表を見ました。
100g当たり | 鉄 |
豚レバー | 13.0mg |
カツオ | 1.9mg |
ほしひじき/ステンレス釜 | 6.2mg |
小松菜 | 2.8mg |
大豆水煮 | 1.8mg |
はい。ここまで書いたらもう分かってくれる方もいるかも知れませんね!この表では、食品を全て同じ重量で比べています!
何が問題なのかというと・・・。肉・魚・野菜と乾物のひじきでは、1度に使える量が大きく違います。前者は1人分で100g以上使うこともありますが、ひじきは煮物にするとして1人分で3〜5g位だと思います。使用重量が1人分で2桁になることは考えにくいです。それなのに同じ重量で比較して、「ひじきは小松菜より鉄が豊富ですね!」というのは不親切ですよね・・・!?
では、実際の使用量を考えて、ひじきの鉄の含有量を計算してみると、
・0.3mg/5g(ほしひじき/ステンレス釜)
です。「鉄は摂れなくないけど、ちょい足しレベル」だということが分かります。
似たような話題は、過去のブログでいくつも紹介しています。「乾物トリック」と呼んでいるやつです。
例えば、海苔の葉酸の話とか。
このように、乾物の栄養素の含有量を評価する時は、ちょっと警戒心を持って欲しいです。市販の商品でも、パッケージをみて「騙そうとしてるの・・・?」と感じるものが、残念ながら沢山あります。皆様お気をつけ下さい!
〈参考文献〉