こんばんは。アスリートの食事をサポート中!の栄養士のかめ子です。
最近、ジュニアアスリートのお話を聞く機会が多くなりました。その中で感じていることです。
ジュニアアスリートの練習の話を聞いて問題だと感じること
最近、TwitterやInstagramで、栄養士以外のアスリートをサポートする職種の方とのつながりが増えてきました。具体的には、指導者やトレーナーの方です。
そんな皆様の投稿を見ていて、ジュニアアスリートの練習時間の長さを問題視している方が多くいるように感じます。
実は私も、ジュニアアスリートの皆さんから相談をされる中で、
「こんなに長時間練習して、いつ夜ごはんを食べるのか?」
「本当に朝練は必要?」
と感じることが多々あります。
具体的な問題点
栄養士の立場から見て、具体的にどんな所が問題だと感じるのか、挙げていきます。
・練習時間が長いため、練習で消費するエネルギーが多い。その結果、体の成長に必要なエネルギーも練習で使ってしまっている。
・練習で疲れ切ってしまい、夜ごはんを食べる食欲が無くなる。その結果、必要なエネルギーを摂り切れないし、体の回復も出来ない。
・朝練によって睡眠時間が削られている。体の成長には十分な睡眠が必要。
・朝練前ギリギリまで寝ている子も多く、朝練前に何も食べない(食欲無くて食べられない)子もいる。朝は体の中に蓄えられているエネルギーが枯渇した状態なので、何も食べずに運動すると、体のタンパク質(筋肉)がエネルギーとして使われてしまう。
パッと思いつくものはこんな感じでしょうか。
ジュニアアスリートのトレーニングで考えなければいけないこと
ジュニアアスリートと大人のアスリートでの大きな違いは、「ジュニアは体が成長している!」ということです。
体の成長は、大人になってから取り戻すことは出来ません。ジュニアアスリートを指導する人は、このことをしっかり把握しておかなければいけないと思います。子供の身体の成長について、責任があるという自覚を持ってほしいです。
(勿論、このことを十分に理解した上で指導している指導者も沢山います。)
まとめ
勝敗無く、仲良しこよしで練習すればよいとは思っていません。ジュニアアスリートが練習するモチベーションは、「勝ちたい!」「強くなりたい!」だと思います。
だからこそ、周りの大人が、練習量を管理する必要があると思っています。
この問題って、ただ「練習時間が長い」というだけではなく、無理な食トレや、安全を考えない根性論で成り立つ練習とも繋がっている気がするんですよね・・・。
〈参考文献〉
・鈴木志保子「理論と実践 スポーツ栄養学」